チュニジア戦プレビュー

   2015/06/08

ハリルホジッチ新監督の初陣、キリンチャレンジカップ・日本対チュニジア戦に向けたプレビュー記事がありましたので観戦前にどうぞ。

ハリル日本新戦力で今日初陣 2試合29選手テストへ
引用元:日刊スポーツ 2015年3月27日7時26分 配信
http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/1452418.html

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バヒド・ハリルホジッチ監督(62)の日本代表(FIFAランク53位)初采配となる国際親善試合チュニジア(同25位)戦が今日27日、大分銀行ドームで行われる。非公開練習や入念なミーティングで、チームの士気向上と規律をもたらしてきた指揮官は、練習後の取材対応も各選手3分に区切り、プレーに集中させる方針をとった。試合前の会見では、新戦力を起用することも示唆。全員横一線のサバイバルを課し、チーム力の底上げを図る。
公式練習後のミックスゾーン。続々と取材対応に現れた代表選手たちにスタッフが「マンマーク」の形で付き添った。時計を確認し、取材が長引く前に打ち切って、帰りのバスに向かうことを促す。慣れないやり方に、報道陣はもちろん選手も戸惑った様子。ひと言ふた言で、自ら対応を打ち切る選手もいた。
ザッケローニ監督もアギーレ監督も、選手の取材対応に制限は設けなかった。中には10分前後も話す選手すらいた。この変化について、広報担当は「話す内容の問題ではなく、プレーに集中させたいという監督の意向」と説明。各自の取材対応を3分間に限定するチーム方針を明かした。
ハリルホジッチ監督はプレー面でも、ロープを使ってセンチ単位で守備時の選手間の距離を保たせたり、細部にわたり妥協を許さぬ指導を行ってきた。細かいこだわりは、ピッチ外でも変わりなかった。
初陣のピッチ内でも、ハリル流は明確に打ち出される。指揮官は「明日は新しい選手をプレーさせる。2試合で多くの選手をプレーさせたい」と明言。29選手を余さずテストするため、チュニジア戦とウズベキスタン戦で、ガラッとメンバーを代える考え。既に選手には、どちらの試合に出場するかを伝えてある。
特に所信表明の意味を持つ初戦チュニジア戦は、“ハリル・チルドレン”として期待される新戦力を中心に、先発を組むことも予想される。前日練習のミニゲームも、本田、香川ら今までの主力と、宇佐美、川又といった新戦力が交ぜられた布陣で行われた。
過去の実績、ネームバリューにはこだわらない。「選手にスターはいらない。チームがスターであるべきだ」と常々公言する通り、全選手横一線から、全く白紙状態の先発布陣を争わせるつもりだ。
わずか26分間の初練習では、選手たちのランニングを先頭で引っ張り、見る者を驚かせた。個人、グループ、チームで重ねられるミーティング。ポゼッションサッカーから、高速カウンター攻撃への転換。まだ4日間のハリル体制だが、日本代表には数々の「革命」が起こった。魔術師は「いろいろな変化を起こしてきたので、いい試合にしたい。どうなるのか楽しみにしています」と話した。

チュニジア戦は永井、宇佐美らフレッシュな先発? 若手積極活用でタテに速いサッカーを
引用元:SOCCER KING 3月27日(金)12時47分配信
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20150327/295612.html

ヴァイッド・ハリルホジッチ新監督の初陣となるチュニジア戦(大分)が迫ってきた。23日から事前合宿に入っていた新生・日本代表は試合前日の26日夕方、決戦の地となる大分スポーツ公園総合競技場で17時半から公式練習を行った。
体調不良で前日のトレーニングを欠席した乾貴士(フランクフルト)はこの日もホテルで静養となったが、左足首負傷の大迫勇也(ケルン)は復帰。総勢28人の選手たちが約1時間20分の練習をメディア公開の中、アグレッシブに取り組んだ。
通常より長い約8分間の青空ミーティングを経て、ランニング、ヴォーミングアップという流れでトレーニングが進んでいくのは24、25日と全く同じだった。その後はタテに速い攻撃を意識したパスワークの確認、ハーフコートに4つのミニゴールを置いた12対12+4人のGKというゲーム形式のメニューが盛り込まれた。
この練習では24人のフィールドプレーヤーが2組に分けられた。赤ビブス組は酒井宏樹(ハノーファー)、昌子源(鹿島)、槙野智章(浦和レッズ)、酒井高徳(シュトゥットガルト)が最終ラインを形成。水本裕貴(サンフレッチェ広島)、今野泰幸(ガンバ大阪)、山口蛍(セレッソ大阪)がバランスを取りながらボランチの位置に陣取った。右FWには永井謙佑(名古屋グランパス)、左MFには宇佐美貴史(G大阪)、トップ下の位置には香川真司(ドルトムント)が入り、FWは岡崎慎司(マインツ)と大迫勇也(ケルン)の2人がスペースを埋めながらプレーする形を取った。
一方の白組は内田篤人(シャルケ)、吉田麻也(サウサンプトン)、森重真人、太田宏介(ともにFC東京)が最終ラインに並び、中盤は青山敏弘(広島)、藤春廣輝(G大阪)、長谷部誠(フランクフルト)、柴崎岳(鹿島アントラーズ)がバランスを見ながらプレー。前線は右FWに本田圭佑(ミラン)、左MFに武藤嘉紀(FC東京)、トップ下に清武弘嗣(ハノーファー)、トップに川又堅碁(名古屋)という攻撃陣が陣取った。チュニジア戦のスタメンがこの組み合わせ通りというわけではないだろうが、新体制で選手個々が起用されるポジションや方向性はほぼ明らかになったと言っていい。
ハリルホジッチ新監督は「明日は新しい選手、これまで沢山プレーしていない選手をプレーさせたい」と記者会見で語っており、永井、宇佐美、昌子らフレッシュな面々が数多く入っていた赤ビブス組がチュニジア戦スタメンのベースになる可能性は少なからずある。宇佐美は「コンディションは大丈夫。監督からつねに国を背負って戦える選手のメンタリティでいてほしいと言われた」と念願の代表デビューに向けてモチベーションを高めていた。
永井も25日の練習後に「守備からリズムを作るタイプですし、そこから取ってチャンスになることも多いし、全然守備するのは、追っかけて相手があたふたするのも好きだし」と笑顔で語るなど、絶対的な武器であるスピードを前面に押し出す考えだ。昌子にしても、1月のアジアカップで出場なしに終わった後「サッカーは出ないと面白くないですし、ただ見て、祈って、勝つか負けるかっていうよりは、やっぱ自分が出て勝敗を体験したいですし、そう考えるとすごい苦い思いが残った」と内に秘めた悔しさを吐露しており、初キャップに賭ける思いはひときわ強いはずだ。
こうした新戦力が新指揮官の言うタテへのスピード、球際や寄せの激しさを印象付けられれば、日本代表も前向きな変化を見せるはず。宇佐美に関しては走力や守備力で劣る分、周りにいるであろう岡崎や香川、山口らのサポートを受ける場面が増えそうだが、その分、攻撃面で怪物ぶりを遺憾なく見せつければ第一歩としてはOKではないか。
宇佐美、永井らFW陣7人はゲーム終了後、ハリルホジッチ監督から直々にシュート練習のアドバイスを受けていた。その成果をゴールという結果で示してくれれば最高だ。そういうポジティブな新チームの船出を強く期待したい。

【チュニジア戦プレビュー】予想以上の大刷新も? 初陣が世代交代の合図となるか
引用元:サッカーダイジェストWEB 2015年03月27日 配信
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=8257

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スピーディな展開から敵の背後を突きたいとすれば3トップの顔ぶれは…。

ハリルホジッチ監督は、3月19日のメンバー発表の席でベテランの遠藤(35歳)を外した理由について、こう述べた。
「ロシア・ワールドカップに向けた準備をするために日本へ来た」
つまり、現段階からすでに3年後を見据えた強化プランを練っているわけだが、そうなると、“勝負の2018年”に35歳になる今野、34歳になる長谷部、32歳になる岡崎や本田、長友(今回は辞退)らザッケローニ時代から重用されてきた選手が、近いうちに代表から漏れたとしても不思議はない。
実際、チュニジア戦の前日会見でも指揮官は「明日はおそらく新しいプレーヤーを試すと思う。これまでプレーしてこなかった選手にもチャンスを与える。この2試合で、できる限りたくさんの選手を見たい」と刷新を匂わせていた。
長身でフィジカルが強い面子を揃えてくるだろうチュニジアには、「できるだけグラウンダーのパスを使い、スピーディな展開から敵の背後を狙いたい」そうだ。監督のその言葉を鵜呑みにすれば、前線にはスペースを突くのが上手い岡崎、武藤、永井あたりがスタメン出場しそうだ。
ハリルホジッチ監督がこれまでクラブや代表チームで採用してきたシステム(4-2-3-1、5-4-1、4-4-1-1、4-3-3)から浮かび上がってくる前線の形は「1トップ+2ウイング」。機動力抜群の岡崎を頂点に、韋駄天の永井、縦への突破力に優れた武藤が脇を固める布陣は、敵の背後を狙ううえで有効策だ。
とはいえ、中盤や最終ラインも含めて正直、今回ばかりはスタメンを予想しにくい。試合前日には、フィールドプレーヤーを12人ずつに分けてのゲーム方式の練習(システムは両チームとも4-3-4-1)を行なったが、主力とサブ組の明確な線引きはない印象だった。
ちなみにその時のメンバーは、ビブス組が前線から岡崎、永井、香川、大迫、宇佐美、今野、水本、山口、酒井宏、昌子、槙野、酒井高。ビブスなし組は前線から川又、本田、武藤、柴崎、清武、長谷部、青山、藤春、青山、内田、吉田、森重、太田だった(乾は腹痛のためホテルに居残り)。

本田がベンチスタートの可能性も捨てきれない。

なにより見えてこないのが、本田の起用法である。裏への抜け出しやスピーディな展開をアタッカーに求めるハリルホジッチ監督が、永井や武藤より俊敏性で劣る本田をサイドに置くだろうか。
もっとも、前述したゲーム方式の練習で本田は右ウイングでプレーしており、そこで出場する可能性は十分にある。しかし、どうしても指揮官の言葉──「新しい選手を使う」「裏への飛び出し」が引っ掛かるのだ。
仮に永井と本田を同時に先発させるなら、図のような4-3-3がひとつの形になるだろう。本田の類まれなキープ力、秀逸なパスセンスを活かす意味でも、香川とのダブルトップ下は試す価値がある。
ただ、本田は不動だろうと思う一方で、ベンチスタートの可能性も捨てきれない。スタメン落ちしそうな理由のひとつは、ハリルホジッチ監督が示唆した「速攻」のスタイルに、本田のプレースタイルがあまり適さないところだ。
そしてなにより、指揮官が18年のロシア・ワールドカップに照準を定めている点だ。3年後に“オーバー30”になる本田、岡崎、長谷部あたりがチュニジア戦でいきなりスターティングメンバーから外れれば、それは世代交代の合図とも言える。永井、清武、山口らロンドン世代、宇佐美、武藤、柴崎などプラチナ世代の起用法は、そういう意味でも注目だ。
想定内の変革か、予想を上回る大刷新か──。「できる限りたくさんの選手を見たい」という27日のチュニジア戦、31日のウズベキスタン戦はハリルジャパンの方向性を確かめるうえで、重要な連戦になりそうだ。
GKのポジション争いも、その方向性を見出すためにひとつのポイントになるだろう。現在クラブで出番に恵まれていない川島をそれでも先発させるのか、Jリーグで奮闘する西川、東口、権田のいずれかにチャンスを与えるのか、非常に興味深い。
就任会見からここまでいくつものサプライズを提供してきたハリルホジッチ監督のことだ。チュニジア戦でも、あっと驚くような采配を見せてくれるはずだ。


代表合宿から見えたハリルホジッチの志向 厳しい守備と縦に速いスピーディーな攻撃

引用元:スポーツナビ 2015年3月27日 12:55 配信
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/soccer/japan/2015/columndtl/201503270001-spnavi

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随所に見られた独特なチームマネジメント

「この3〜4日間、選手とは本当にたくさんの話をしてきた。戦術トレーニングによって2つのこと(攻撃と守備)を向上させた。選手たちは規律を持ってトレーニングし、良い雰囲気を作ってくれた。明日は新しい選手、これまであまりプレーしていない選手をプレーさせたい。明日はFIFAランク25位(2015年3月12日発表時点で)のチュニジアと対戦する。(日本は53位で)われわれより高いところにいる相手だが、心の底から勝利を願っている。出場するであろう9人は185センチ以上。空中戦ではわれわれを支配するだろう。それに対し、こちらはグラウンダーの速いパスを使って背後を狙いたい。そして守備のプレッシャーをアグレッシブに正確にやっていきたい」
新体制初陣となる27日のチュニジア戦に向け、前日会見でこんな意欲を口にしたヴァイッド・ハリルホジッチ新監督。彼が目指す「球際や寄せの厳しい守備、縦に速い攻め」という方向性は極めて明確だ。それを選手たちにたたき込むべく、23日からスタートした大分合宿では、百戦錬磨のベテラン指揮官らしい独特なチームマネジメントが随所に見られた。

守備の課題を映像で明示

まず1日目。全員そろって練習場に到着したかと思いきや、トレーニングはわずか25分間のランニングだけで終了した。長谷部誠は「昨日試合をしている選手もいますし、長い距離移動してきた選手もいるので、今日の練習に関しては僕はそんなにビックリはしていないです」と淡々としていたが、新チーム発足当日の練習がランニングだけというのはやはり前代未聞。見る者を驚かせた。
けれども、このアプローチはあくまで表向きなもの。ハリルホジッチ新監督はピッチ外の時間をフル活用しようとしていた。「監督はたくさんのメッセージを伝えると言っている。ミーティングも全体、グループ、個別とやっていくと思います」と日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長が説明したように、その晩から選手たちはミーティング漬けとなった。
初日は時間厳守、外出禁止などチーム内の規律や約束事を徹底する程度だったが、2日目の午前中からは本格的に改革に乗り出した。2014年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会や1月のアジアカップで露呈した守備の課題を映像で明示し、選手たちに改善を促したのである。
「例えば、自分たちが寄せていると思っていたレベルがまだまだ寄せきれていないとか、失点している部分はだいたいそういうところ。簡単にマークを外しているとか、ボールを奪われてやられていたりとか、そういう場面(の映像)をチョイスしてこれはダメと。監督は世界で戦っていくレベルの最低ラインをこれからずっと言い続けると思う。自分も同じようなことを考えていたし、それに応えられれば上に行ける」と岡崎慎司が納得の表情で語っていたように、選手自身も腑に落ちるところが大いにあったという。それを踏まえた25日の練習では、非公開で守備面を再確認。マーカーやロープも使いながら選手同士の距離感や寄せの間合いなどを事細かく確認した模様だ。

縦に速い攻撃を意識

3日目の26日は攻撃面にフォーカス。W杯のギリシャ戦(0−0)、アジアカップ準々決勝のUAE戦(1−1、PK4−5)に象徴されるように、ボールは支配しながらも肝心なゴール前で得点に直結する効果的な攻めができないという日本サッカー界全体の大きな課題にズバッと斬りこんだのだ。
「真ん中では良いボール回しがたくさんできているけれど、試合を決めるところのスペース、ペナ(ルティーエリア)の中とかが攻守ともに物足りないという話はありました。監督も言っていたけれど、奪った後のボールを速く縦につけるのは非常に有効だと思うし、そこがもっとうまくならないといけない。遅攻ももちろん改善しなければいけないけれど、速攻の方はまだまだこれから取り組んでいかないといけないし、そこの伸びしろはかなりあるかな」と吉田麻也も強調していた。イングランドという伝統的に縦に速いリーグに身を投じている彼には、新指揮官の言わんとするところがよく分かったはずだ。
彼のみならず、新戦力の永井謙佑も「縦の速さだったり、今までのチームに無かったものをしっかり出したい。自分は守備からリズムを作るタイプだし、追いかけて相手があたふたするのも好きだし」と献身的な守備が素早い攻めに直結することを今一度、頭にたたき込んだ様子だった。

前日練習で見えた新指揮官のコンセプト

この練習後には、欧州組と国内組に分かれて面談を実施。香川真司が「厳しいリーグでやっているけれど、そこでポジションを勝ち取ってプレーし続けるようにと言われた」と話したように、ハリルホジッチ監督は欧州組に対しては所属クラブでの定位置獲得を強く求めた。国内組には「ロシアW杯を見据えて、もっとフィジカル面を上げていかないといけない」と指摘。Jリーグ屈指の身体能力を誇るFWと言われる川又堅碁でさえ、「3年後を本気で目指すなら、世界の選手に負けないようなフィジカルを身につけないといけない」と神妙な面持ちで語っていた。
連日の刷り込みで世界レベルへの意識を確実に高める中、選手たちは26日夕方の前日練習に臨んだが、初めてメディア公開されたこのトレーニングにも、新指揮官の志向するサッカースタイルが凝縮されていた。
ランニング、ウォーミングアップ後のパス練習にしても、アルベルト・ザッケローニ監督や、ハビエル・アギーレ監督の時代に見られた鳥かごのようなボール回しではなく、細長いエリアを使った縦への展開を意図したものだった。その後に行われたハーフコートでの12対12+4GKの練習でも、タッチ数を制限し、狭いエリアで激しくボールを奪い合い、サイドチェンジや長いパスも使いながらゴールを目指す形が繰り返された。そして最後のFW、MF、DFの3グループに分かれた練習では、FWにゴール前でのシュート、MFにミドルシュート、DFにクサビが入った時のクリア練習をさせていた。特にFWのシュート練習では、裏に飛び出した想定でのGKとの1対1、ゴールラインぎりぎりのところからマイナスのクロスが入った状況でシュートを放つなど実戦的な内容が目についた。
「ボールを当てた時の態勢をどうとか、GKを見てしっかりコースを狙うとか、シュートに関しても基本的な話が多かった。監督はそれを意識させたいということ。ただ、今までやってきたものがあるし、簡単に身につくものではないので、とにかくトライして行くことが大事かなと思います」と岡崎はハリルホジッチ監督が選手たちの価値観を少しずつ変えようとしていると説明する。
わずか4日間の準備期間でその全てが表現できるわけがない。今回のチュニジア戦で変革の一端を見ることができれば、一応の前進と言えるのではないか。球際の激しさ、寄せの厳しさ、攻守の切り替え、ハードワークからのスピーディーかつゴールに直結する攻めといった新指揮官のコンセプトを選手たちには貪欲に体現してもらいたい。

基本フォーメーションは4−2−3−1か

注目の新体制初陣だが、前日練習の12対12+4GKの練習から読み取ると、基本フォーメーションは4−2−3−1でほぼ間違いないだろう。スタメンに関しては予想が非常に難しいが、このゲーム形式の練習で赤ビブス組に入っていたDF(右から)酒井宏樹、昌子源、槙野智章か水本裕貴、酒井高徳、ボランチ・今野泰幸、山口蛍、右FW永井、左FW宇佐美貴史、トップ下・香川、FW岡崎か大迫勇也といった面々がベースになるという見方もある。
この顔ぶれであれば、永井と宇佐美がサイドで攻撃的になり過ぎるが、今野と山口の両ボランチには守備面でサポートに行ける力がある。酒井宏と酒井高の両サイドバックもカバーの意識を高めながらプレーできる選手たちだ。センターラインに今野、香川、岡崎と代表経験豊富なプレーヤーを並べている分、新戦力は心強いのではないか。
スタメンが有力視される永井は岡田武史監督時代の10年1月のイエメン戦(3−2)で国際Aマッチデビューを飾って以来5年ぶりの代表戦となる。「今の代表に足りない背後へのスピードを彼がもたらせるのではないかと思っている。彼が裏へ飛び出せば得点の可能性が高まる。非常に興味深い選手」とハリルホジッチ新監督も19日のメンバー発表時に公言している。縦に速いスタイルへの転換を図る意味でも、この快足アタッカーに懸かる期待は大きい。

若い力の台頭はあるのか?

宇佐美と昌子もチュニジア戦のどこかで出番が巡ってくるのではないか。宇佐美はザッケローニ監督時代の11年6月に初招集されながら、ずっと出場機会を与えられなかった。昌子もアギーレ監督時代から毎回のように代表へ呼ばれるようになったが、アジアカップではピッチの外から試合を見るだけで終わった。ガンバ大阪ジュニアユースからまったく違った道のりを経て、再び同じ舞台で戦うようになった同級生がそろってA代表デビューを飾ることになれば、日本サッカー界にとっても明るいニュース。こうしたフレッシュな面々の強烈なアピールが見られれば、日本代表の停滞感を払拭(ふっしょく)する大きなきっかけになりそうだ。
若い力が台頭してくれば、これまでの常連組の危機感も強まるはず。ザッケローニ、アギーレ両監督時代は、結局のところ主力メンバーの固定が続き、チームの大胆な活性化は実現しなかった。3年後を見据えてアグレッシブに動き始めたハリルホジッチ新監督はその部分にも真正面から取り組んでいくに違いない。キャプテンを長谷部にするのか、新たな選手にするのかを含めて、この初陣からは目が離せない。

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