移籍市場と「Silly season」

   2015/05/14

isekikuroneko

今日は、長谷部さん関連のニュースも無かったので、ちょっとだけ移籍についてのお話をします。それも、誰が何処にいくらでと言う話じゃなくて「移籍に関するニュースの捉え方」的なお話です。

サッカー、特に欧州市場に詳しい方にはもう今更なので、興味の無い方は回れ右でどうぞ(*´∀`)

移籍シーズンはいつ頃か

皆様は「ストーブリーグ」(stove league)と言う言葉をご存知ですか?

元はプロ野球から発生したと思われる言葉で、選手の契約や移籍がストーブの必要な季節に行われる事から、オフシーズンのチーム動向に纏わる話題や時期をこう呼びます。
ただ、欧州サッカーは日本とシーズンの区切りが違うので、当然、選手の移籍はストーブの必要な季節より、ビールの美味しい暑い季節がメインになります。

詳しく言うと

欧州ではシーズン終了から翌シーズン開幕までの期間
通常だと8月31日までの最大12週間と、ウィンターブレイクという冬休み期間つまり1月の最大4週間、年2回の移籍可能期間があります。

ウィンターブレイクでは主に即戦力や補強の移籍がメインな為、監督やオーナー等の運営母体がクラブ作りに選手を獲得するのは、主に夏の移籍市場で行われます。

選手の移籍には多くの人間の思惑が複雑に絡み合います

監督や運営母体のクラブはもちろん、オーナーやスポンサー、もちろん選手自身の希望だってあります。選手が望んでも、クラブが望まなければ移籍することは難しく、また選手が残りたくても、クラブが必要ないと判断すれば放出されます。

そしてそこには移籍金という決して少なくないお金が動きます。

弱小クラブに一人のスーパースターがいれば、その選手を移籍させればたくさんのお金が舞い込みます。それは名門でもビッククラブでも同じです。残念ながら名門でも経営難のクラブは、欧州には少なくありません。

大きなお金が関わってくる分だけ、その中身は必ずしも「白く」ありません。

また、移籍・補強によるクラブ作りは、何も自分達のクラブだけを気にすれば良いとも限りません。
当然ライバルクラブや、同じリーグの同じレベルのクラブが誰をいくらで獲得・補強するのか、その動向も注視しなくてはならないのです。

その為に、この時期には非常に多くの人が発言をします。

それは選手やその仲介人との駆け引きだったり、移籍元・移籍先のクラブ間の駆け引きだったりライバルクラブとの駆け引きだったり、他にもリップサービスや情報交換のネタだったりと発言の理由も様々で、でもそれは隠れたまま、情報だけが独り歩きしていきます。

そしてその発言に、多くのメディアが飛びつき、記事にします。

何故なら情報を発信するメディア側にも、当然情報を発信する事に纏わる思惑があるからです。

Silly Season

イギリスに「silly season」という言葉があります。
欧州サッカーは夏場がシーズンオフなので、夏場の新聞に重要な話題が無い事を示すインフォーマルな単語です。F1では、この「重要なニュースが無い時期」と言う意味で、ドライバーの移籍に関する憶測ばかり飛び交う時期をこう呼ぶんだそうです。直訳すると「ばかげた季節」です。

移籍話は愉しむくらいで聞きましょ。

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