陰の立役者

   2015/10/19

アジア杯GL3戦無失点は史上初!“防波堤”長谷部誠は役者が違う。
引用元:Number Web 1月21日(水)16時31分配信
http://number.bunshun.jp/articles/-/822527

白いカモメが群れをなして、メルボルンの夜空を気持ちよさそうに泳いでいた。
9試合ぶりとなる香川真司のゴールを祝うように。グループリーグを3戦全勝したアギーレジャパンの1位突破を祝うように。
王者の全勝突破は、当然と言えば当然。とはいえ、3試合すべて失点ゼロで抑え切ったことは過去、日本のアジアカップの戦いのなかで一度もなかった。パレスチナ、イラク、そしてヨルダン。あまり歯ごたえのなかった対戦相手の力量はあるにせよ、集中力を切らすことなく相手に隙らしい隙を見せなかったことの証明でもある。

堅守というアギーレジャパンの武器。

攻から守への切り替えが早く、リスクマネジメントを図りながら守備の数的有利を崩さない。一つひとつのプレーの徹底とチーム全体の守備意識の高さが、クリーンシート(無失点試合)を続ける要因となっている。
だがそれもこれも、中央の幹がしっかりしているから。吉田麻也、森重真人のセンターバックコンビがドンと真ん中で構えてボールをはじき出し、アンカーを担う長谷部誠がその前で「防波堤」となる関係性。この日も相手の前に立ちはだかったのが彼らであり、中でも大きな役割を果たしたのが長谷部だった。

防波堤を破るべく、ヨルダンが採った策とは?

ヨルダン戦のポイントは試合の立ち上がり。
「相手の8番はパッションというか情熱的というか、とにかく運動量が多いですし、そこでうまくつぶせればいいなと考えていました。まあそんなにやらせる場面はなかったかな、と」
勝てばグループリーグ突破のチャンスを残すヨルダンは、2013年3月のW杯アジア最終予選でのアップセットを再現すべく、ラフファイトも厭わずに立ち向かってきた。
ヨルダンの中盤はダイヤモンド型。防波堤を破るべく、長谷部と対峙するトップ下には最も荒々しくファイトしてくる背番号「8」、FWサイフィを置いてきたのだ。

攻守にサイフィを圧倒した長谷部。

だが役者は一枚も二枚も、日本のキャプテンのほうが上だった。
守備では空中戦に競り勝ち、セカンドボールも拾わせない。サイフィをはじめヨルダンの選手たちから激しいチャージを受けながらも、体を張って突破を許さなかった。攻撃時には、長谷部が最終ラインの中央に入って3枚になるところに相手の2トップとサイフィがプレスをかけてくるものの、インサイドハーフとサイドを使いながらそれをいなしていく。前半のスタートからギアを入れて「防波堤」を攻略しようとしたヨルダンの出鼻をくじいたことで、日本はペースを完全につかんだ。
前半24分の先制点も、その長谷部からだった。サイドで揺さぶりをかけておいたうえでゴールに入っていく乾貴士に縦パスを送り、本田圭佑のゴールを呼び込んでいる。
「サイドで幅をつくってから中を崩すのが効果的だし、特にきょうの相手は中盤がひし形で真ん中に選手が集まっている布陣だった。サイドにスペースが空くというのは分かっていたんで、とにかくサイドで起点をつくってそこから中で仕留めるっていうふうなことは考えていました」

「しつこいぐらいに失点はゼロで、と言われている」

先制点を挙げてからも、長谷部はヨルダンにとってうるさい存在であり続けた。
イージーなパスミスもあったとはいえ、前半32分には前線がプレスをかけてパスコースを限定させたうえで前に出てカットしている。つなごうとしても、つながせない。中央をやらせない守備が、相手に乗るきっかけをつくらせなかった。
ヨルダンは中央攻略が難しいとみたのか、後半に入るとサイフィを左サイドに配置するようになる。だが彼らの見せ場は後半開始早々の、右からのクロスに前線が飛び込んでいったシーンぐらい。日本の集中力が途切れることはなかった。
「監督からはしつこいぐらいに失点はゼロで抑えろと言われている。練習でもクロスに対する守備はしつこいぐらいやっているので、そういう意味では全体の守備の意識は高くなっているとは思います」

アギーレ「この大会はいいディフェンスができている」

守備における上積み。
チャレンジ&カバーもよりスムーズになってきた。前回のイラク戦では自陣でのファウルでFKの機会を与えることが少なくなかったが、このあたりも改善されていた。
長谷部は続けて言う。
「後ろは1人余らせる(守り方)というか、4対3、3対2と数的優位をつくることは(チームで)話している。1人がチャレンジしても後ろがカバーしているということで、そのチャレンジする選手もしっかり激しくいけると思う。あそこで激しくいかないで前を向かれたりすると、危険になったりしますから」
シュート自体も危険なエリアで打たせていない。クリーンシートに成るべくして成ったゲームであった。
「この大会はいいディフェンスができている。ディフェンダーだけでなく、チーム全体として。勝ったことも重要だが、無失点だったことも重要だ」と、ハビエル・アギーレ監督も試合後の会見で上機嫌で無失点の意義を強調している。

不動のキャプテンが、アンカーの新境地を開く。

準々決勝はグループC2位のUAEとシドニーで対戦する。中3日あるUAEに対し、日本は中2日。指揮官はグループリーグ3試合すべて先発を固定しただけに、選手たちの疲労度も気になるところではある。
グループリーグ突破で一息つく雰囲気はチームにない。長谷部は気を引き締め直すようにこう言っている。
「(グループリーグでは)多くのチャンスをつくったし、後ろも3試合ゼロで抑えていますから、そういう意味では多少余裕のあるグループリーグだったかなという感想はあります。でもこれからがいよいよ本当の戦いじゃないですけど、相手も強くなってくる。チャンスの割にゴールが少ないというのがあるので、後ろがゼロで抑えられている分、攻撃での決定力というのを(チームで)もう少し上げていきたいかなと思います」
強く激しく、冷静に立ちはだかるだけでなく、相手の勢いをのみこみ、押し返してしまうだけの力がある防波堤。
31歳になったばかりの不動のキャプテンが、アンカーとして新境地を開きつつある。

【日本代表 論評】プロレスまがいの相手に長谷部が“レクチャー”したヨルダン戦
引用元:サッカーダイジェストWEB 2015年01月21日 配信
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=7167

最も安定し、“中盤のオアシス”として存在感を発揮。

日本が強いと言うより、ヨルダンが弱かった。個々の技術・メンタルには歴然の差があり、勝って当然というゲームだった。
相手が開始直後から中盤の3枚(遠藤、香川、長谷部)を、マンマーク気味に付いて潰そうとしても、日本はあまり苦にせずにボールを比較的スムーズに回していた。向こうが挑発的に反則覚悟のタックルを仕掛けてきても、そこまで熱くならずに冷静に対応した。
まるで、大人と子ども──。両者にはそれぐらいの差があったように見えた。事実、遠藤も涼しい表情で「内容も……まあ、妥当な結果でしょう。激しく来るのはある程度想定していましたが、球離れを速くすれば問題はなかったので、僕自身はあまり気にはしていなかった。チーム全体としても冷静に戦えたと思います」
攻守の両局面でとにかく効いていたのが、アンカーの長谷部だ。4-3-3システムの“へそ”にあたるポジションで、両インサイドハーフを含めた前の5人と最終ラインをつなぐ中継点になりつつ、カウンターを狙われた場面では防波堤として機能した。
足を何度も引っ掛けられて倒されたが、そこでムキにならず、むしろ「これぞ正当なチャージ」という守り方で格の違いを見せつけた。この日の長谷部は、サッカーというスポーツをプロレスかなにかと勘違いしているヨルダンに、レクチャーしているようだった。
3戦連発の本田にスポットが当たりがちだが、グループリーグを通して最も安定していたのは長谷部だった。チームがリズムに乗れない時もあえてスピードダウンして味方の呼吸を整えるなど、“中盤のオアシス”として存在感を発揮。最終ライン4人のミスを少なからずカバーしたという意味でも、果たした貢献は特大だろう。
チームをコントロールした点では、アギーレ監督の手腕も見逃せない。79分に投入した武藤が3分後の82分に左サイドから決定的なパスをゴール前に入れて、香川の待望の一発につながった。その武藤曰く「監督から、サイドに広がって裏を狙って行けと指示されて、言われたとおりに動いたら得点につながった」。
やはり機能しているとは言い難い香川のインサイドハーフ起用はさて置き、選手交代に限ればその手腕は高く評価できるだろう。イラク戦でも相手に傾きかけた流れを清武と今野の投入で引き戻しているように、アギーレ監督は間違いなく“勝負を見極める”感覚を備えている。
ヨルダン戦に話を戻せば、試合の行方が見えた時間帯に最初の2戦で出番のなかった柴崎を送り込み、ピッチの空気を吸わせている。つまり、ここまでは首を傾げてしまうような不可解な交代策がひとつもない。「練習でも口うるさく言われている」(長谷部)守備にこだわるスタンスで、グループリーグ無失点と目に見える結果も残した。「アギーレさん、結構良いんじゃない」と好印象を抱くサポーターも増えたのではないだろうか。
一方で気になったのは、FKの精度。今の本田ではどうも入る気がしない。せめて枠内に蹴り込んでほしいのだが、その願いも虚しくクロスバーのはるか上をボールは飛んでいく。ここは思い切って、遠藤(もしくはピッチにいれば清武)に切り替えるべきだ。
実際、61分には遠藤のFKから吉田が決定的なヘディングシュートを放っている。相手のレベルが上がる決勝トーナメントで効率良くゴールを奪うためにも、“キッカー本田”はしばらく封印すべきだ。

【戸塚啓コラム】日本代表、グループステージ3連勝の陰の立役者
引用元:idnews 2015年1月21日 13時18分 配信
http://news.livedoor.com/article/detail/9698392/

ヨルダン戦を受けた日本の報道は、アギーレ指揮下で待望の初ゴールをあげた香川真司に集中するだろう。3試合連続ゴールの本田圭佑も、いつもながら注目度は高いはずだ。
グループステージ3連勝の立役者は、彼らだけではない。ひとりに絞るのは難しいが、僕は長谷部誠をあげたい。
4-3-3のアンカーは、システムの要となるポジションである。ボランチよりも守備面での仕事ぶりは目につく。それにしても、彼の働きは際立つ。
前半10分、ヨルダンの選手が警告を受けた。長谷部に対するファウルによって。
16分、相手ゴールまで30メートルほどの距離で、日本は直接FKを獲得した。長谷部に対するファウルによって。
中盤のルーズボールには、漏れなくと言っていいくらいに絡んでいる。「このポジションでやる以上、守備を意識したプレーにはなります」と本人は話すが、それにしてもスキがない。
センターバックとの連携も緊密だ。
後半5分のプレーが分かりやすい。タテパスを受けた相手FWに、吉田が背後からプレッシャーをかける。味方CBがマッチアップした瞬間に、長谷部はすでに距離を詰めていた。相手FWを吉田と挟み込み、あっさりとボールを奪った。
「後ろはひとり余らせるというか、4対3、3対2と数的優位を作ることは話していて、ひとりがチャレンジしても後ろがカバーしていることで、チャレンジする選手も激しくいけると思う」
ここまでの3試合で、日本のDF陣は警告を受けていない。対戦相手との実力に開きがあり、カード覚悟の対応をほぼ迫られていないものの、長谷部の素早いサポートは見逃せない。
ヨルダン戦では先制点の起点にもなった。本田がこぼれ球を押し込んだ場面を巻き戻すと、岡崎のシュート、乾のラストパス、長谷部のタテパスとなる。もっとも、本人からすれば果たすべき仕事のひとつに過ぎない。
「真ん中を崩すときはサイドで幅を作ってから中を崩すのは効果的だし、とくに今日の相手は中盤がひし形で真中に選手が集まっている布陣だったので、とにかくサイドにスペースが空くというのは分かっていた。とにかくサイドで起点を作って、そこから中で仕留めるっていうふうなことは考えてましたけど」
いつにもまして冷静な分析は、対戦相手との力関係を直視しているからだろう。
「多くのチャンスを作りましたし、後ろも3試合ゼロで抑えている」という内容は、「多少余裕のあるグループリーグだったかな」という肌触りに行き着く。

頂点をかけたサバイバルは、ここから本格化する。表情が引き締まるのも当然だ。
「これからがいよいよホントの戦いじゃないですけど、相手も良くなってくるので。もうワンランク上のチームが出てくると思うので、そうなったときにしっかり抑えられるようにしたい」
アジアカップは総力戦と言われ、控え選手の存在がしばしばクローズアップされる。ただ、先発の11人が機能することは、勝利の大前提だ。その意味でも、長谷部の好調ぶりは頼もしい。彼自身もまた、プレーのレベルをここからワンランク上げていくからである。

偉大なリーダーは「ちょっと天然」――川島が語るキャプテン長谷部
引用元:AFP=時事 1月21日(水)15時40分配信
http://www.afpbb.com/articles/-/3037204

【1月21日 AFP】オーストラリアで開催中の第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)で、非の打ちどころのないリーダーシップを発揮している日本代表の長谷部誠(Makoto Hasebe)。――しかし、グループ突破の立役者とも言える主将は、GKの川島永嗣(Eiji Kawashima)に言わせれば「ちょっと天然」なのだという。
川島は少しからかうように、「偉大なリーダーで、キャプテンとして本当に成長してきている。でも昨日、彼の誕生日プレゼントを買おうと思って散歩に出たら、付いてきたがるんですよ。それでなにも買えなかったんです。そういうところは、もうちょっと空気読めよって思いますけどね」と明かした。

<アジア杯>頼れる主将・長谷部 ピッチ外では“いじられ役”
引用元:東スポWeb 1月21日(水)16時15分配信
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/soccer/358531/

<アジア杯1次リーグD組:日本2-0ヨルダン>日本代表MF長谷部誠(31=Eフランクフルト)が、20日のヨルダン戦で主将としての先発出場が56試合となり、元日本代表DF宮本恒靖氏(37)を抜いて歴代1位となった。
偉大な記録は、主将としてチームを引っ張り、プレーでも存在感を発揮し続けてきた結果。この日も前半24分に生まれた本田の先制点の起点となり、アンカーとして相手カウンターの芽を摘んで完封勝利に貢献した。試合後は「3戦全勝で守備も3試合(失点を)ゼロに抑えて、勢いよく決勝トーナメントに向かえる。今日は絶対に勝つという強い気持ちでチーム全員が臨んだ結果」と振り返った。
頼れる主将もピッチを離れれば“いじられ役”に変わる。ヨルダン戦前日の会見でGK川島永嗣(31=スタンダール)は「もうちょっとこうしてほしいなということは、(今月18日が誕生日の長谷部に)プレゼントを買おうと思って散歩に行ったときについてきてプレゼントを買うのを邪魔したことですね。そういうところは空気を呼んでほしかった」と長谷部の“欠点”を暴露。そんな二面性が大きな魅力なのかもしれない。

キャプテン長谷部誠が宮本恒靖氏を抜き、主将最多試合を更新
引用元:BallBall 2015/01/21/0920 配信
http://www.ballball.com/ja-jp/article/60341-makoto-hasebe-tsuneyasu-miyamoto-record-japan-captain/

日本代表MF長谷部誠がキャプテンとして56試合に出場し宮本恒靖氏の記録を抜いた。

日本代表キャプテン長谷部誠は20日、アジアカップのヨルダン戦でキャプテンマークを巻いて56試合目の出場を果たし、元代表DF宮本恒靖氏が持っていた出場記録を更新した。
ブンデスリーガのフランクフルトでプレーをしている長谷部が、初めてキャプテンマークを巻いたのは2009年のことだった。その後、2010年、2014年のワールドカップでもキャプテンを務め、アジアカップを制した2011年大会でもキャプテンとしてチームを引っ張っていた。1月18日に誕生日を迎え31歳になったばかりである。
守備的ミッドフィルダーとしてチームを支える長谷部は、クループDを無失点の3連勝で突破した日本代表について、「3戦全勝で、守備も3試合失点ゼロに抑えて勢いよく決勝トーナメントに向かえる。チームは2011年より成長していると思う」と語った。

長谷部誠:日本代表記録
出場試合: 86試合
キャプテンとしての出場: 56試合
得点: 2
日本代表は1月23日、準々決勝でUAEと対戦する。

遠藤と長谷部。熟練コンビの存在が大きくなるほど生じる不安
引用元:フットボールチャンネル 1月21日(水)12時6分配信
http://www.footballchannel.jp/2015/01/21/post67513/

試合をコントロールした熟練コンビ

日本はアジアカップのグループリーグ最終戦、ヨルダン戦を2-0で勝利し、3戦全勝でGL突破を決めた。この試合でもキーとなったのは、遠藤保仁と長谷部誠の存在だ。しかし、この熟練コンビへの依存度が高くなるにつれ、同時に不安も抱えることになる。
「サイドは空いているので、そこを使っていこうという。中で起点ができなければ外で作るだけ」
完勝と言える試合で準々決勝に進出を決めた直後にも、遠藤保仁は淡々とプレーを振り返った。ヨルダンは[4-3-1-2]という布陣で、中央の吉田麻也、森重真人、長谷部誠、遠藤、香川真司のところをしっかりとマークしてきたが、日本は両サイドバックの長友佑都と酒井高徳を起点に、ウィングの乾貴士と本田圭佑を活用してワイドにチャンスを作った。
「サイドチェンジが1つの狙いでしたけど、そこから中を使ったり、CBやSBからサイドチェンジをして、そこがうまく行けばチャンスになっていましたし、フィニッシュの部分でも最後につながっていればというところがあった」
そう語る遠藤は主にボールサイドにポジションをスライドさせながら、インサイドにボールを引き出しては前後左右のフリーマンにボールを散らし、横にコンパクトなヨルダンのディフェンスに揺さぶりをかけ続けた。
実際、本田の先制点も岡崎慎司が倒されて得たリスタートの流れで、吉田が左に大きく展開し、一度相手ボールになった後のセカンドボールから遠藤、長谷部、乾とパスを通したところから、岡崎が放ったシュートのリバウンドを本田が押し込んだ形だった。
その遠藤の背後から攻守をコントロールする長谷部はアルサイフィのマークを逆に利用する様なポジショニングで、極力シンプルにワイドの組み立てを支えた。前半28分に自陣で大きなパスミスをしてしまったが、直後の素早いリカバリーで難を逃れると、その後は安定したパスさばきで攻撃にリズムをもたらし、同時にリスクを管理した。

日本の生命線となった遠藤と長谷部

日本は得点シーンもそうだが、サイドをうまく使ってチャンスを作れた時に、ゴール前にはストライカーの岡崎に加え、本田、乾、香川の4人がゴール前に進出し、時には左サイドバックの長友もアタッキングサードまで進み出るなど、非常に厚みのあるフィニッシュを実現している。言い換えると後ろは守備のリスクが生じているわけで、難易度の高いリスク管理が要求されているわけだ。
長谷部は「全体としての守備の意識が強くなっていると思うし、あとは相手がそんなにクオリティは高くなかった」と冷静に試合を振り返っているが、攻勢をかける中でセンターバックの吉田と森重はもちろん、中盤の長谷部と遠藤が攻撃にも絡みながら、しっかり守備のバランスを取り続けているからこそできる芸当だ。
日本は[4-3-3]のシステムで中盤は逆三角形となるが、左右の比重としては遠藤が後ろ寄り、香川は前寄りとなり、時にその位置は逆転するが、チャンスとなった時には香川が積極的にバイタルエリアを突いて、遠藤は後ろ目で攻守のバランスを取りながら機を見てフィニッシュに絡むスタンスを継続している。
相手の出方によってはイラク戦の様な[4-2-3-1]に近い形となるが、そうでなくても役割分担として、常に遠藤と長谷部がバランスワークをシェアしているのは変わらず、実質的な2ボランチと言ってもいい関係ができているのだ。ここまで3試合で7得点無失点と攻守がかみ合っている中で、生命線となっている。

総力戦となる決勝T

基本的な方向性と要所をチームに植え付け、試合の流れに応じた判断は選手に委任するアギーレ監督の方針がうまくチームを循環させているが、言い換えると2人の存在がどんどん大きくなっている。イラク戦で遠藤に代わって途中出場した今野泰幸が負傷している状況にあって、中2日で迎える準々決勝のUAE戦をどう乗り切り、準決勝、決勝とつなげていくのか。
ヨルダン戦では森重が激しい当たりで顔面を強打し、岡崎が2人のセンターバックのサンドイッチにあうなど、相手のラフプレーにさらされる場面があったが、長谷部もルーズボールの場面でアフター気味のタックルを受け、下手をすれば大きな怪我になるところだった。
他の有力国が3試合目でメンバーを大きく入れ替えたが、日本は3試合続けてスタメンを固定しており、そこから中2日で迎える準々決勝は体力との戦いにもなってくる。ヨルダン戦の終盤には遠藤に代えて柴崎岳が初めてアジアカップのピッチを踏んだが、できればもう少し長くプレーしてほしかったところ。
遠藤と長谷部が無事に決勝まで戦い抜けるとしても、ここから総力戦になってくることは間違いなく、サブ組の準備がより重要になってくるはずだ。

長谷部、準々決勝に決意「綺麗なサッカーだけでなく戦うことも」
引用元:SoccerKing 2015.01.21. 21:20配信
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20150121/273461.html

日本代表は21日午後、アジアカップの準々決勝に向けた練習を開催地のシドニーで行った。
前日に行われたグループ最終戦で、ヨルダン代表に2-0で勝利。3連勝でグループDの首位突破を果たし、21日午前にシドニーに移動した。練習は公開されて、選手たちは約1時間に渡って体をほぐした。
ヨルダン戦でフル出場した長谷部は、キャプテンとしての国際Aマッチ出場が56試合となり、元日本代表の宮本恒靖氏を抜き、歴代単独トップに立った。2010年の南アフリカ・ワールドカップ直前にキャプテンマークを託されてから、4年半。「信頼して指名してくださった岡田(武史)監督から(アルベルト)ザッケローニ監督、そして(ハビエル)アギーレ監督、その人たちがいなければ、今こうしてキャプテンをすることはできていない。あと、やはりチームメート、そして周りの人たちに支えられてやっているのかなと思います」と、感謝を口にした。
4年前のカタール大会でもキャプテンとして優勝に貢献した長谷部。23日にはグループCを2位通過したUAE代表との準々決勝が迫る。「グループリーグと違って負けたら終わりなので、そういう意味ではもう一度気持ちの部分でも、しっかりとチームとして試合に臨む雰囲気を作り上げていかないといけない」と引き締める。「やはりこれから厳しい戦いが続くと思うので、そういう意味では綺麗なサッカーだけでなく、戦うところももっと求められるのかなと思う」と、気持ちを新たにしていた。

UAEの10番を警戒する長谷部「彼が王様」
引用元:ゲキサカ 1月21日(水)20時20分配信
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?155999-155999-fl

UAEのキーマンを封じ込める。日本代表MF長谷部誠(フランクフルト)はヨルダン戦(2-0)から一夜明けた21日、早くも23日の準々決勝・UAE戦に向けた対策を口にした。
カタール、バーレーン、イランと同じC組を2勝1敗の2位で通過したUAE。4-2-3-1のトップ下に君臨する背番号10のMFオマル・アブドゥルラフマンは、長谷部も「彼がキープレイヤー」と指摘する要注意人物だ。
ロンドン五輪にも出場した左利きの司令塔は2012年夏にマンチェスター・シティの練習に参加するなど、欧州からも注目を集めている。ポジション的にマッチアップすることになる長谷部は「個人技があるし、非常にいい選手。自分でフィニッシュするというより、アシストだったり、その前のパスが彼の良さだと思う」と警戒した。
「理想としてはゴールに近いところでプレーさせたくない。ボールに触りたがるタイプの選手なので、引いて触る分には怖くない」。個人としてだけでなく、チームとしてもアブドゥルラフマンから始まるUAEの攻撃をどう抑え込むかが勝利へのポイントとなる。
長谷部が「彼のところで止められればいいけど、(パスに)反応する選手を抑えることも大事。チームで連動して抑えられれば」と話せば、DF吉田麻也(サウサンプトン)も「フリーで前を向いてボールを持たせなければ大丈夫。ハセさん(長谷部)と話しながらやりたい」と言った。グループリーグ3試合を無失点で終えた守備陣は、自信を持って準々決勝に臨む。
「彼が(UAEの)王様。みんな彼を見て、彼にボールを集める。逆に言うと的を絞りやすい」。そう自信を見せた長谷部は「グループリーグと違って、負けたら終わり。もう一度、気持ちの部分で試合に臨む雰囲気をつくらないといけない。きれいなサッカーだけでなく、戦うところも求められる」と力説。吉田も「今まで以上に一つのミスが命取りになる。一発勝負だから、これまで以上に泥臭くやる必要がある」と表情を引き締めた。

サッカー日本代表、次戦まで中2日の厳しい日程、体力面での戦いも
引用元:産経新聞 1月21日(水)20時23分配信
http://www.sankei.com/sports/news/150121/spo1501210035-n1.html

サッカーのアジア・カップで、1次リーグD組を3連勝で首位突破した日本代表は21日、準々決勝の会場があるシドニーに移動し、約1時間の練習を行った。
ヨルダン戦で先発した長谷部(アイントラハト・フランクフルト)や遠藤(G大阪)らはランニングなど軽めの運動で体をほぐし、練習後には集まったファンの求めに応じ、サインする姿もあった。控え組はクロスの練習などで汗を流した。
準々決勝は22日から始まり、日本は23日にC組2位のアラブ首長国連邦(UAE)と対戦する。決勝は31日にシドニーで行われる。
準々決勝以降を戦う上で、日本の難敵になるのが試合間隔だ。4組に分かれた1次リーグで、最終組のD組入った時点で覚悟していたことだったが、UAE戦までは中2日。34歳の遠藤や31歳の長谷部らベテランが欠かせない存在となっており、厳しい日程と言わざるを得ない。
ワールドカップ(W杯)では、2010年南アフリカ大会でスペインがH組から優勝するまで、長らく1次リーグ最終組に入ったチームが優勝できなかった。日本は04年アジア杯の中国大会でD組に入り、中2日の日程で準々決勝、準決勝を勝ち抜き優勝したが、ともに延長にもつれ込む大接戦を演じた。
同大会に出場した遠藤は「よく食べて、よく寝ることが大事。みんなJリーグなどで経験しているから問題ない」とし、「いい流れで来ているときは試合をした方がいい」と利点も強調した。それでも対戦相手のUAEは中3日。長谷部は「長いに越したことはない」と本音を漏らした。
チームは1次リーグ3試合全てで先発メンバーを固定。気温30度前後の中での連戦で「少なからず試合も増えてきて、みんな疲労もたまってきていると思う」と香川。UAE戦に勝利しても、中3日で連戦が続き、一発勝負では主力も休ませづらくなる。優勝を争う豪州や韓国は中4日で準々決勝を迎えるなど、有利であることは間違いない。2連覇への道は体力面での戦いでもある。

中2日に長谷部「強いチームなら日程関係ない」
引用元:読売新聞 1月21日(水)20時38分配信
http://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/representative/20150121-OYT1T50105.html

日本代表は21日、メルボルンからUAEとの準々決勝(23日)が行われるシドニーに移動し、主力組は約1時間、ランニングなど軽めのメニューで調整した。
20日のヨルダン戦からUAE戦まで中2日しかないが、MF長谷部(フランクフルト)は「本当に強いチームは、日程に関係なく勝てると思っている。短い時間でしっかり調整したい」と話していた。

代表採点『俺ガゼッタ』…ヨルダン戦MOMは3試合連続得点の本田
引用元:SoccerKing 2015.01.21. 17:16 配信
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20150121/273576.html

AFCアジアカップ オーストラリア2015のグループリーグ第3節が20日に行われ、日本代表はヨルダン代表と対戦した。日本はミラン所属のFW本田圭佑とドルトムント所属のMF香川真司の得点で2-0と勝利をおさめ、グループ首位で決勝トーナメント進出を決めている。

試合後、サッカーキングでは『俺ガゼッタ』と題し、出場選手をユーザーに10点満点で採点してもらい、各選手の寸評、総評、日本代表でその日一番活躍した選手を選出してもらった。
採点では、3試合連続ゴールでチームに貴重な先制点をもたらした本田が、チーム最高の「6.73」(最高点10、最低点1)を獲得し、マン・オブ・ザ・マッチに輝いている。僅差で続いたのは、9試合ぶりに日本代表としてゴールを決めた香川が「6.66」を獲得し2位。試合前半に幻のゴールを決めたフランクフルト所属のMF乾貴士、アンカーの位置で守備に安定感をもたらしたフランクフルト所属のMF長谷部誠、左サイドから再三チャンスを作ったインテル所属のDF長友佑都の3名が「6.6」で3位タイで並んでいる。

(中略)

■長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)
採点:6.6(投票数:2232)
主な寸評
▽3試合の影のMVP。
▽ここぞと言うときの出足と相手への詰め方が抜群。
▽アンカーとしても、攻撃の組み立て役としても、よく連動していた。相手のチャンスの芽をよく潰していた。

(中略)

*他の選手についてはリンク先でご覧ください

【日本代表・選手採点】対ヨルダン 2-0で勝利
引用元:Goal.com 2015/01/20 21:28:00 配信
http://www.goal.com/jp/news/3578/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97/2015/01/20/8134612/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%8E%A1%E7%82%B9%E5%AF%BE%E3%83%A8%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%B3-%EF%BC%92%EF%BC%90%E3%81%A7%E5%8B%9D%E5%88%A9


日本代表は20日、アジアカップ・グループD第3戦のヨルダン戦を戦い、2-0で勝利した。この試合の日本代表の選手採点は以下のとおり。
評価は10点満点。

(中略)

長谷部:7.0
相手の厳しいマークとラフな守備にも負けず、攻守に実直に仕事をこなした。相手の布陣が変わった後半にもペース保つ

(中略)

*他の選手についてはリンク先でご覧ください

【日本 対 ヨルダン】サッカーダイジェスト特派の寸評・採点
引用元:サッカーダイジェストWEB 2015年01月20日 配信
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=7153
身体を張り、フェアプレーで対抗した長谷部がMOMだ。

(中略)

[MF]
17 長谷部 誠 6.5
6分、26分と身体を張った守備で敵のカウンターを遮断。汚いファウルに何度も倒されながら挑発に乗らず、フェアプレーで対抗した。マン・オブ・ザ・マッチだ。

(中略)

*他の選手についてはリンク先でご覧ください

<データで読み解くヨルダン戦>1対1で無類の強さを発揮する本田圭佑。岡崎慎司の積極的な突破が光る
引用元:LegendsStadium 2015.1.21 配信
http://www.legendsstadium.com/news/#!/asiancup/90/

ヨルダンに2対0で完勝し、力の差を見せつけた日本代表。香川真司に待望のゴールが生まれ、本田圭佑も流れの中から通算3ゴール目を決めるなど、“個の力”を存分に発揮した試合だった。
この試合、ボール保持時の1対1でもっとも多くの勝利を記録したのが本田圭佑(10回)。1対1の場面でボールを奪われないので、味方は安心してパスを預けることができる。ヨルダン戦ではサイドから中央へドリブルでカットインし、左足でシュートを打つ場面が見られた。相手からすると、ゴール前にドリブルで進入して来られるのは厄介だ。もし足を出して倒してしまえば、FKを与えることになる。日本には本田だけでなく、遠藤保仁という優れたキッカーもいる。本田の積極的な突破、相手をかわして局面を打開するドリブルは、日本の大きな武器になっていた。
ボール保持時の1対1の勝利回数、2位が岡崎慎司(9回)だ。センターフォワードという、相手のプレッシャーがもっともきつい場面で9回も勝っているのは、彼が一流の選手である証だろう。ヨルダン戦後「自分のところにパスを入れておけば、(チームメイトは)あそこまで持っていってくれると見てくれたと思います」と、前線での突破に自信をのぞかせた。岡崎のスペースメイク、積極的なドリブル突破からのシュートは、日本の躍進にとってなくてはならないプレーである。
3位は酒井高徳(8回)。1、2戦目とボールコントロールにミスが見られたが、ヨルダン戦では安定したパフォーマンスを披露。特筆すべきは、ボール保持時の1対1で一度も奪われていないこと。サイドバックである以上、自陣のボールロストはピンチに直結する。持ち味である球際の強さ、スピードを活かした俊敏性を駆使してボールを失わなかった。右サイドでコンビを組む本田との連携も、試合をこなすごとに向上しており、成長著しい選手だ。
前線と中盤、最終ラインの選手が確実に仕事をし、チームとして完成度を高めつつある日本代表。アジアのレベルを越えた“世界基準の個”を見せつけ、次のUAE戦も確実に勝利をつかみたい。

ヨルダン戦で樹立された、日本代表に関する4つの記録
引用元:Qoly 2015/01/21 13:00 配信
http://qoly.jp/2015/01/21/japan-national-team-record-after-jordan-clash

日本時間20日に行われたヨルダンとの大一番を制し、無事アジアカップの準々決勝に進出した日本代表。グループD首位通過を決めている。
相手選手のラフプレーの前に苦しむ時間もあった日本だが、前半のうちに本田が先制点をあげると試合は1-0のまま終盤へ。
他会場ではイラクが先制したこともあり決して気の抜けない時間帯も続いたが、終盤に武藤からのパスを香川が流し込み追加点。試合を2-0で終え、グループステージを突破した。
日本の次なる試合は23日に行われる準々決勝UAE戦。
“天才司令塔”と呼び名の高いオマール・アブドゥラフマンを擁するなど手強い相手となりそうだが、日本が狙うはもちろん連覇である。こんなところでは負けていられない。
さて、グループステージ突破を決めたこのヨルダン戦の結果をふまえ、日本代表に関するいくつかの記録が生まれているようだ。簡単にまとめてみよう。

1. 本田圭佑、代表通算27得点を記録。“アジアの大砲”に並ぶ

日本に先制点をもたらしたのは、今回もやっぱりこの男だった。
これで3戦連続の得点となった本田は日本代表通算27得点とし、“アジアの大砲”高木琢也氏に並ぶ歴代5位タイとなった。
これはMFとしては歴代最多のゴール数である(木村和司26得点、中村俊輔24得点)。
なお、本田が次に更新を目指すのは記録は歴代3位となる原博実氏が持つ37得点。

2. 香川真司は代表通算20得点。ゴン中山まであと1ゴール

貴重な追加点となった香川のゴール。実は、昨年6月のザンビア戦以来となる228日ぶりの得点だった。
代表通算20得点という大台に乗せた香川は、“炎のストライカー”中山雅史が持つ21得点にあと1つと迫っている。
ちなみに、香川がゴールを決めた試合の日本代表の通算成績は17戦13勝1分3敗。目下5連勝中である。

3. 長谷部誠、キャプテンとしての最多出場記録を樹立

遠藤保仁と中盤を組み、さすがの安定感をもたらした長谷部誠。
これが通算86試合目の出場であったが、キャプテンとしてはこれが56試合目の出場。
宮本恒靖氏が保持していた55試合を抜き、単独首位となった。
(現存する資料)

4. 史上2度目となるアジアカップのGS全勝

ヨルダン戦に勝利し、グループDを首位で通過したサムライブルー。
アジアカップのグループステージを3戦全勝で勝ち抜いたのは1996年のUAE大会以来19年ぶり2度目のこと。
また、グループステージを通して無失点を継続したのはこれが初めてである。

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