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   2015/09/16

【アジアカップ15】主将として歴代最多出場の長谷部が語る「キャプテンと呼ばれている自分は虚像」
引用元:サイクルスタイル 2015年1月22日(木) 15時00分 配信
http://cyclestyle.net/article/2015/01/22/18521.html
(リンク先に動画ニュースがあります。)

20日のヨルダン戦で主将として56試合目の代表戦出場を果たした長谷部誠。宮本恒靖氏を抜き歴代最多となった翌日、記者団の前で歴代監督やチームメイトへの感謝を口にした。
「信頼して指名してくれた岡田監督、ザッケローニ監督、アギーレ監督がいなければキャプテンを務めることはできていない。チームメイトや周りの人たちにも支えられてできていると思う」
長く日本代表の主将を務め、理想のキャプテン像に変化はあったかと聞かれた長谷部は「このチームに関しては、キャプテンがすることはそれほど多くないというか、全員がキャプテンという意識を持っている。日本代表のキャプテンと呼ばれてますけど、この何年かは自分の中では虚像というか、本当の自分ではないかなという感じもする」と答えた。
アギーレ監督にも「生まれながらのリーダー」と賞賛された長谷部のキャプテンシー。日本代表をプレーでも、精神面でも支える。

<プレー動画>顔を強打する森重、ハードタックルを受ける長谷部、倒される酒井(ヨルダン戦)
引用元:LegendsStadium 2015.1.22 配信
http://www.legendsstadium.com/news/#!/asiancup/93/
(リンク先にプレー動画があります。)

ヨルダン戦、日本は相手のラフプレーに苦しめられた。
長谷部誠は相手からスパイクの裏を見せたタックルを受け、ピッチに転がって倒れた。さらには、ボールとの競り合いで、相手のキックを受ける場面もあった。
酒井高徳は相手より先に身体を入れたにも関わらず、後ろから足払いを受けて倒された。事なきを得たが、タイミング次第では大きなケガにつながるプレーだった。
もっとも重症だったのが森重真人。空中戦の競り合いで相手と接触し、顔面を強打。ピッチに倒れこみ、しばらく動くことができなかった。その後、復帰して最後までプレーしたが、21日の練習では別メニュー調整を行うなど状態が懸念される。
アギーレが監督になって以降、唯一、全9試合に先発出場しているキーマンが離脱するようだと、チームにとって大きな痛手となる。

UAEの“王様”が抱える守備の穴。アギーレジャパンは攻撃をもって攻撃を制することはできるか
引用元:フットボールチャンネル 1月23日(金)12時9分配信
http://www.footballchannel.jp/2015/01/23/post67922/

長谷部が警戒するUAEの“王様”

日本代表は23日、決勝トーナメント初戦のUAE戦を迎える。長谷部誠も“王様”と警戒するオマル・アブドゥラフマンを攻撃の中心とするUAE。日本代表は、彼をいかに攻略できるかが勝負の分かれ目となりそうだ。
「今まで予選リーグで対戦した中にはいないレベルの選手だと思います。そこはもちろん気をつけたいですけど、逆に守備はそんなに良くない」
長谷部誠キャプテンはオマル・アブドゥラフマンに関して、メディアが繰り返し質問してきた最後にこう語った。
[4-2-3-1]で中盤のポゼッションを攻撃のベースに置くUAEはアギーレ監督が「たくさんいい選手がいて、ボールを扱うのがうまい3、4人いる」と語る様に、ボランチのエスマイールとアメル・アブドゥラフマン、ウィングのマブフートなど技術の高い選手が揃う。とはいえ攻撃の中心はやはりトップ下のオマル・アブドゥラフマンで、彼にいい状態でボールが入ったところから危険な攻撃が繰り出される。
そうした相手に対し、組織的な守備ではめて良さを出させないことも大事だが、日本が良い攻撃を仕掛けることができれば、同時に相手が持ち味を出しにくい状況を生み出すことができる。それだけの自信をチームが持っていることを代弁する言葉だ。UAEはプレッシングで高い位置からボールを奪いにくるが、実は1つ穴があり、それが10番にしてトップ下のオマル・アブドゥラフマンが君臨するエリアだ。
本来プレッシングというのは前から後ろまで、全体が連動してこそ機能するものだが、UAEの場合は中央の前目のエリアでのそれが緩くなる時間が見られる。つまり、長谷部をして「間違いなく彼が王様」と言わしめるテクニシャンの起用は守備の不安を伴うということだ。

攻撃をもって攻撃を制する

日本はヨルダン戦では相手が中央で厳しく来たこともあり、ワイドにボールを散らし、サイドチェンジを織り交ぜながら高い位置までボールを運んで、そこから素早く中に入れるという形で立て続けにチャンスを作った。逆にUAEは中央がルーズになりやすく、吉田麻也、森重真人、長谷部誠、遠藤保仁のところで起点を作りながら、香川真司や左サイドの長友佑都に高い位置でボールを受けさせる形に持ち込める。
グループリーグの3試合目でUAEと対戦したイランは自陣で守備ブロックを作り、ボール支配率68%を記録されながら、トップ下のオマル・アブドゥラフマンと1トップのハリルのホットラインを断ち、またウィングエリアからゴール前に鋭く飛び出してくるマブフートのスペースを消すことで、UAEにゴールを割らせなかった。
しかし、日本は最初から後ろ向きの選択は取らないだろう。攻撃で高い位置にどんどんボールを運び、相手を後手に回すことで前からの守備が機能しやすい状況を作り出していく。ある意味で攻撃をもって攻撃を制する、「アグレッシブにボールを奪いに行くサッカー」(アギーレ監督)を実現するだけの充実感が今の日本代表にはある。
とはいえ中2日の強行日程、しかも暑さが感じられる中での消耗戦ともなるだけに、交代選手や90分の老かいなゲーム運びが勝負のカギを握る。日本らしく主導権を握り、その中でしっかりとゴールを決めてリードを奪う。
決勝トーナメントだけに、うまく行かない状況での対応が求められる試合展開も起こりうるが、まずは攻撃をもって攻撃を制する強気の姿勢で臨むことが、正確なポゼッションからオマル・アブドゥラフマンを起点に攻めてくる相手の持ち味を消すことにもつながるはずだ。
これまでの中東3ヵ国ともスタイルの異なるUAEは難敵だが、日本代表が持ち前のチーム力を発揮できれば勝てない相手ではない。それを証明する試合になると期待している。

【アジアカップ】いよいよノックアウトステージ! 準々決勝のUAE戦を展望
引用元:サッカーダイジェストWEB 2015年01月22日 配信
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=7187

中2日の連戦ながら、日本のコンディションは良さそうだ。

負けたら終わりの決勝トーナメント。ヨルダン戦から中2日での準々決勝で戦うのは過去の対戦成績が5勝8分3敗(FIFA.com調べ)のUAEだが、彼らの実力以上に気になるのは日本がどこまで回復した状態でゲームに臨めるかだ。
なかでも、ヨルダン戦の38分の接触プレーで口を負傷したCB森重のコンディションは気がかりである。3試合続けて無失点と良い流れで来ているので、できればこのタイミングで最終ラインをいじりたくない。仮に森重が欠場なら、代役はおそらく塩谷だろう。今大会ここまで出場機会はなく、ぶっつけ本番で決勝トーナメントのステージに上がることになるのだから、不安は否めない。
もっとも、チーム全体の練習を見ていると、リラックスした様子で疲労を感じさせない。マンチェスター・U時代に中1日での試合もあったという香川は、過密日程をさして気にしていないという。
「こういうスケジュールに代表選手は慣れていると思う。今更どうというのはない。限られた時間で頂点まで調整していきたいです」
準々決勝の舞台となるシドニーは夜になると涼しく、湿気も少ない。プレーしやすい環境で、足がパタリと止まる可能性は低そうだ。むしろ、これまでグループリーグで先にガス欠状態になっていたのは日本の対戦相手のほうで、キャプテンの長谷部はそこに自信を深めていた。
「あくまで個人の感覚ですけど、(後半の途中からは)日本のサッカーに相手がちょっと参っていたのかなと。これはちょっと敵わないではないですが、そういう感覚で最後の時間帯はプレーしていました」
チームとしての完成度、個々の技量は、間違いなく日本のほうがUAEよりも上だろう。「個人としてもチームとしてもグループリーグの対戦国よりクオリティがひとつ上がる」(長谷部)が、相手をリスペクトし過ぎる必要はない。グループリーグと同じように前半からボールを支配し、サイドから揺さぶりをかけてUAEの闘争心を削ぎたいところだ。

キーマンは、アンカーの長谷部だろう。おそらくマッチアップするO・アブドゥラフマン(23歳)は、アジア最高レベルのレフティと言われており、まさにUAEの心臓と呼べる存在。彼を抑えられるかどうかが試合の流れを大きく左右するはずで、もちろん長谷部も対策を練っている。
「個人技があるし、非常に良い選手。シュートに絡むよりは、アシストやその前のパスなどチャンスメイクをしてくる。そこから出るパスに反応する選手を抑えるとか、チームとして連動した守備ができれば十分抑えられると思う。
理想は、ゴールに近いところでプレーさせないこと。彼はボールを触りたがるので、前でボールが触れないと引く傾向にある。そうなれば、そこまで怖くない。いわば王様みたいな存在なので、皆が彼を見ているから的は絞りやすいです」
相手のキーマンを抑えて効率良くゴールを決めるには、岡崎のパフォーマンスが肝になりそうだ。多少強引にでも「意識的にシュートを打てば、他の選手が空く」(岡崎)。ヨルダン戦の先制点──岡崎のシュートをGKに弾かれ、こぼれ球をフリーの本田が詰めたシーンなどを増やせれば、ことアジアレベルに関しては決定力不足を解消できるはずだ。
あとは、武藤にも注目したい。膠着状態となれば、比較的早い時間に出番が回ってくるだろう。ヨルダン戦で香川のゴールをアシストしたことで自信を付け、どこか吹っ切れた感のあるアタッカーが、UAE戦でも活躍できればチームは乗る。
過去のアジアカップを振り返れば、苦しい時間帯にチームを救ってきたラッキーボーイ的な存在がいた。その意味ではヨルダン戦で“試運転”を終えた柴崎も、ある意味でキーマンと言えるだろう。

日本代表はアジア杯ベスト8でUAEと対戦…過去16試合の対戦成績は?
引用元:SoccerKing 2015.01.22. 17:00 配信
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20150122/273855.html

日本代表は、23日に行われるアジアカップ準々決勝でUAE代表と対戦する。
グループリーグの3試合で合計7得点の無失点で全勝した日本代表は首位でグループDを突破。対してUAE代表は2勝1分け、6得点3失点でグループCを2位で決勝トーナメントに進出した。また、8日に更新された最新のFIFA(国際サッカー連盟)ランキングでは、日本が54位に対して、UAEは80位となっている。
FIFA公式サイト『FIFA.com』のデータによると、日本はこれまでUAEと16試合を行い、成績は5勝8分け3敗で合計18得点14失点を記録。初対戦は1981年9月8日で、マレーシアのクアラルンプールにて行われた試合は3-2で日本が勝利している。
直近の試合は2012年9月6日に新潟で行われたキリンチャレンジカップで、アルベルト・ザッケローニ前監督が指揮する中、FWハーフナー・マイクが決勝点を挙げて1-0で勝利した。ここ5試合の成績は3勝1分け1敗となっている。
過去のアジアカップでは、タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシアの共同開催となった2007年大会のグループリーグで対峙。同年7月13日に、イビチャ・オシム元監督が率いていた日本は、ベトナムのハノイでUAEと対戦し、FW高原直泰の2ゴールとMF中村俊輔のPKで3得点を奪い、3-1で勝利していた。その後、グループリーグで敗退したUAEの一方で、日本は決勝トーナメントに進出したが、準決勝でサウジアラビアに2-3で敗戦。3位決定戦もPK戦の末に韓国代表に敗れ4位で同大会を終えている。

■UAE代表との対戦成績(『FIFA.com』より)

試合開催日   結果   開催地
1981/09/08 3-2○ (マレーシア/クアラルンプール)
1988/01/27 1-1△ (UAE/ドバイ)
1988/01/30 0-2● (UAE/アブダビ)
1988/12/10 0-1● (カタール/ドーハ)
1992/10/30 0-0△ (日本/広島)
1993/04/18 2-0○ (日本/東京)
1993/05/07 1-1△ (UAE/アル・アイン)
1994/10/03 1-1△ (日本/広島)
1995/01/24 1-1△ (UAE/アブダビ)
1997/09/19 0-0△ (UAE/アブダビ)
1997/10/26 1-1△ (日本/東京)
2000/08/16 3-1○ (日本/広島)
2005/05/27 0-1● (日本/東京)
2007/07/13 3-1○ (ベトナム/ハノイ)
2008/10/09 1-1△ (日本/新潟)
2012/09/06 1-0○ (日本/新潟)

UAEで要注意は司令塔のアブドゥラハマン―準々決勝で日本と対戦
引用元:AFPBB News 2015年1月23日 8時45分 配信
http://www.afpbb.com/articles/-/3037331?ctm_campaign=topstory

【AFP=時事】第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)で大会連覇を目指す日本代表にとって、23日の準々決勝で対戦するアラブ首長国連邦(UAE)で要注意なのは、欧州移籍を狙う司令塔のオマール・アブドゥラハマン(Omar Abdulrahman)だ。
今大会、大きな印象を残しているマフディ・アリ(Mahdi Ali)監督の率いるUAEで、チームのリズムをつかさどっているのが、「アムーリー」の愛称で知られるこのアフロヘアーの技巧派だ。
アブドゥラハマンは現在、UAEのアル・アイン(Al Ain)でプレーしているが、同国の企業がオーナーを務めるプレミアリーグ王者マンチェスター・シティ(Manchester City)への移籍のうわさもされている。
アジアサッカー有数のビッグネームを擁し、スピードと力強さを兼ね備える日本との対戦で、またしても華麗なパフォーマンスを披露することができれば、23歳のアブドゥラハマンの欧州へのステップアップも、さらに現実味を帯びてくる。
そのアブドゥラハマンの好パスから、前線のアリ・マフブート(Ali Mabkhout)とアハメド・ハリル(Ahmed Khalil)が得点を量産するUAEの素早いパスサッカーは、イランのカルロス・ケイロス(Carlos Queiroz)監督をはじめ、多方面から称賛を浴びている。
ポルトガル代表やレアル・マドリード(Real Madrid)、さらにはUAEの監督を務めたこともあるケイロス監督は、「彼らは17歳のときからずっと一緒にプレーしている。何人かの選手は目を閉じたままでも連携が取れるかのようだ」と語った。
「彼らはチームメートがどこにいて、どんなプレーをして、自分に何を求めているかを熟知している。見ていて美しいチームだ」
19日に行われたイランとのグループC最終戦で、UAEは後半ロスタイムにレザ・グーチャンネジャド(Reza Ghoochannejhad)に奪われた決勝ゴールに沈んだが、グループ首位突破まであと一歩のところに迫った。

■日本有利の下馬評は変わらず

それでも、日本はパレスチナ、イラク、ヨルダンをまったく寄せ付けずにグループDを突破しており、下馬評の上では劣勢な状態で試合を迎えることになるだろう。
チームをけん引する本田圭佑(Keisuke Honda)は、グループリーグ全試合でネットを揺らしてその存在感を示しており、ヨルダン戦で待望の得点を挙げた香川真司(Shinji Kagawa)も、吹っ切れたプレーを見せてくる可能性がある。
ハビエル・アギーレ(Javier Aguirre)監督も、八百長疑惑でスペイン当局から告発されるなかで、冷静な采配を披露しているが、一方で気になるのが選手の疲労だ。
アギーレ監督は、グループリーグの3試合ですべて同じ先発11人を送り出した。仮にUAE戦でもそうなれば、選手は12日間で4試合目を戦うことになり、しかも準々決勝以降は、展開によっては合計30分の過酷な延長戦が待っている。
その点について、本田は大会スケジュールに疑問を投げかけているが、主将の長谷部誠(Makoto Hasebe)は、日本にはこれを乗り切れるだけの選手層があると強調している。
長谷部は「総力戦になったとしても、プレーの安定感を持続させることが大切だと思う。サブの選手を信頼しているし、彼らのおかげで試合をコントロールできている」と話した。

アギーレJの連覇に必要な条件
引用元: THE PAGE 2015年1月22日 20時12分配信
http://thepage.jp/detail/20150122-00000003-wordleafs

アジア杯のグループリーグが終わり、いよいよ明日から決勝トーナメントがスタートする。
日本はD組1位で決勝トーナメントに進出した。グループリーグ3試合の結果は、パレスチナに4-0、イラクに1-0、ヨルダンに2-0。3試合無失点勝利という、文句ない勝ち方だった。
さらに内容ではスコア以上の差を見せつけた。
引いた相手でも難なく攻撃の形を作っていく。チーム全体のリスクマネジメント力が高く、不用意なミスで危険なカウンターを受ける場面がほとんどない。小さなミスはあるが単発。次の瞬間には誰かがカバーに入り、そこでピンチを食い止めている。
引き分けあり、退場者を出しながらの辛勝ありと、内容で大いに苦しんだ前回2011年のザックジャパンの戦いと比べ、すべてが良化しているのは明らかだ。とはいえ、ジャッジも含めて何が起こるか分からないのがアジア杯。日本は、このまま連覇へとたどり着けそうなのか。頂点に立つためには何が必要か。
代表チームが強くなっているという実感を最も強く抱いているのは選手だろう。キャプテンの長谷部誠が、「チームは2011年より成長していると思う。攻撃のバリエーションも多いし、個々も成長している。余裕を持ってゲームができている」ときっぱりと言うのだから間違いない。
ハビエル・アギーレ監督が就任して間もない頃は、新顔のメンバーが多かったこともあり、「4-3-3は難しい」「FWが孤立しがち」という声が一部の選手から聞こえていたが、11月の親善試合2連戦から長谷部や遠藤保仁が戻ってくると、いとも簡単にその悩みは解消された。アジア杯ではチャンスのわりには得点が少ないとも言えるが、そもそも、アギーレ就任後しばらくは、その決定機を作り出すこと自体に窮していたのだから攻撃は確実に進歩している。
快調な理由は何か。経験値の高い選手が多く、なおかつ互いに気心が知れている選手が多いのは大きな要因だが、一つあげておきたいのはチーム全体のコンディションが良いことだ。今野、森繁ら、徐々に負傷者も出て来ているが、中心選手が相次いで負傷離脱している韓国などに比べると、まだ大きな問題は起きていない。
これは、元日開催が恒例となっている天皇杯決勝を2週間前倒しにしたJFA(日本サッカー協会)のアジア杯対策も功を奏していると言える。主力メンバーの大半は現在シーズン中である海外組だが、遠藤、森重真人、武藤嘉紀ら国内組がグループリーグ初戦からある程度動けていたのは、前回大会の反省が生かされたからだろう。
AFCチャレンジカップ優勝でアジア杯出場権を得た初出場のパレスチナを皮切りに、対戦相手が力の差のあるチームばかりだったとはいえ、守備で無失点が続いていることは、チームに余裕がある証拠だ。グループリーグ3試合無失点勝利は日本としてはアジア杯では初めてのこと。選手によるとアギーレ監督が「失点ゼロで行くぞということを口酸っぱく言っている」とのことで、チーム全体で高い守備意識が共有されているうえに、ボールを奪う位置を無理に高く設定することなく、ほどよいバランスが保たれていることがうまくいっている要因だ。

ここまでは日本のポジティブな側面をまとめてきたが、連覇に向けて難問がないわけではない。まず、明日、行われる決勝トーナメント初戦のUAE戦は、相手が中3日の試合であるのに対して、日本は中2日。これには本田圭佑も「リカバリーするのに中2日は短い。賛成しかねる」と大会日程に苦言を呈していた。

先発メンバーが固定されていることも気がかりだ。4年前はケガ人や出場停止が出たことで第3戦では先発3人を入れ替えたが、今回は3戦とも同じ先発メンバー。途中出場する選手の顔ぶれもおおよそパターンが決まっており、3試合で途中出場した選手は清武弘嗣、武藤、豊田陽平、今野泰幸、柴崎岳の5人。23人中ピッチに立ったのは16人にとどまっている。これは3戦で19人が出ていた前回と比べて少ない。
それでも準々決勝のUAE戦は、4-2-3-1のトップ下でプレーする背番号10の左利きMFオマル・アブドゥルラフマンに前を向かせないことや、不用意にボールを失ってカウンターを受けないこと、90分間集中することなどを徹底すれば危ない試合にはならないだろう。

しかし、準決勝以降に対戦が推測される相手は全く別レベルだ。準々決勝で中国を2-0で破ったオーストラリアは、ベテランのケーヒルが2得点。昨年11月の親善試合で対戦したときもそうだったが、ロングボールを多用していた以前のスタイルとはガラリと変わり、パスをつなぐチームへと変貌している。日本としては「正直に言うと、蹴ってこられた方がイヤ」という選手が少なくないのも事実で、日本の弱点を突くという意味で、今回の対戦では、一転、ロングボールを多用してくるかもしれない。

決勝で対戦する可能性の高い韓国も、この日、ウズベキスタンを2-0で下した。右足骨折のイ・チョンヨン(ボルトン)と右ひじ靱帯断裂のク・ジャチョル(マインツ)が離脱してるほか、風邪を引いて体調を崩していた選手もいるなど、離脱者が続出しているが、対日本となると別の戦いになるのが韓国の伝統。吉田麻也は「韓国対オーストラリアの試合を見たが、両方とも突破が決まっているわりには激しいと感じた。オーストラリアは前からプレスを掛けるチームに変わっている。韓国はしっかりとした技術があって能力の高い選手がおり、ハードワークを惜しまないチーム」と警戒を強めている。
とはいえ、今回の日本の実力は「アジア無双の強豪」となって然るべきものである。そのために何が必要かを分かっているのも選手だ。
川島永嗣は、「ここからは途中から出る選手の役割というのが大きくなってくる。疲労は大きくなってくると思うけど、23人全員のコンディションを整えていきたい」と力を込めた。
日本に望まれるのは、攻守のバランスを保つのはもちろんのこと、ザックジャパンとして戦った4年前のようにラッキーボーイが出現することだ。現状では、アギーレジャパンは、練習から先発組とサブ組を完全に分けており、まだ試合に出ていない選手の中は「試合カンが心配だ」と不安を口にする者もいる。
残り3試合。アギーレ監督には、選手のモチベーション管理も求められてくる。

偉大な日本代表 遠藤保仁&長谷部誠
引用元:スポニチアネックス 2015年1月23日 配信
http://www.sponichi.co.jp/soccer/yomimono/column/yamauchi/kiji/K20150123009675770.html

イラク戦で遠藤保仁がAマッチ通算150試合出場を達成した。2002年11月の初キャップから足かけ12年。常に日本サッカーの最前線で戦い続ける男の偉大な足跡に改めて驚嘆するとともに、これからも頼むぞ、との想いを抱かずにいられない。いまだ代えのきかない存在であり、まだまだ記録は更新される。本人も「サッカーに年齢は関係ない」といささかも情熱や意欲を失っていない。現在34歳。ワールドカップロシア大会時は38歳となり、出場を危ぶむ声もあるが、彼を脅かしその座を奪う存在は現れるのか。
かつては筆者も代表チームの高齢化を懸念したが、遠藤にはとことんまで高い壁となって、次代の選手たちに立ちはだかってもらおう。その圧倒的なスキルは強化における競争原理に大きな意義と説得性をもたらす。そう、確かにサッカーは年齢ではない。代表でも長らく活躍し、現在Jクラブの監督を務める人物(氏の指揮権への影響等を考慮して名前は伏せる)が選手を辞して1年ほど経った頃、選手生活にピリオドを打った経緯、その想いを語ってくれたことを思い出す。
「年齢が高いのはもちろん自覚していたが、納得したわけではない。競争の結果、同等かあるいは自分が少しだけ上という状況なら若い選手を使うのは理解できる。ただ、その時点で私は練習でも試合でも負けたことはなかった」
氏が当時在籍していたクラブは、諸事情で急速な若返りを図った。その年もバリバリのレギュラーだった氏の心には、競争もないままにその座を追われた無念さが残った。サッカーは年齢ではないはずなのに……。
ロシアということを考えると、もうひとり偉大な節目を迎えてさらなる高みへ歩もうとする選手がいる。長谷部誠である。
彼はヨルダン戦で日本代表主将としてAマッチ56試合出場を飾り、データが残る89年以降で宮本恒靖氏を抜いて“日本一の主将”となった。2010年のワールドカップ南アフリカ大会前に大任を任され、それ以来3年半に渡り、現在まで3人の指揮官の下で左腕にマークを巻いている。そのリーダーシップは今さら言及するまでもない。
昨年、シャルケの公式ツイッターチャットで内田篤人がファンから無人島に3人連れて行くとしたら、と質問され、「大工、漁師、長谷部」と答えた際には内田のセンスにニヤリとさせられたが、あながちユーモアだけでもなく、それほどまでに信頼され、愛され、大切な存在として認知されているということだろう。アギーレ監督の八百長関与疑惑の告発が受理され、それに関する質問がなされる中でも「影響がないと断言できる。チームは全員が同じ方向を向いており何の問題もない」と雑音をシャットアウト。本田圭佑がレフェリーの笛に関して発言し罰金を科せられた後にはチームメイトに気を配り、ヨルダン戦では自身も悪質と思われる相手のファウルに苛まれながらも、皆に「熱くなるな」と諭して支えとなった。無論、言葉だけではなくプレーでも真価を発揮している。
これは個人的な見解だが、グループリーグ全勝突破のMVPは主将・長谷部の献身、コントロール、凄みにあると見る。アギーレ体制における中盤の底、いわゆるアンカーとしてカウンターの芽を摘む察知能力と機動力は、例えば横のスペースを使われた昨年のオーストラリア戦などから比べると確実に進化している。自らのポジショニングもそうだが、長友佑都や酒井高徳を巧みにリードし、スペースを使われない配慮が成されていた。まだ改善の余地はあるが、コンビネーションは高まっているようだ。その上で攻撃にも関与する姿勢は崩さない。ヨルダン戦の先制点の場面では中盤でパスのやり取りで状況を確認し、3メートルほどのドリブルでタメを作り、すっと引いてきた乾に対してすかさず縦パスを付けてゴールへの布石を打った。相手選手の頭数が揃う中でどう崩すかは日本代表が抱える課題のひとつであるが、この長谷部のプレーはそれを打開する一例として取り上げられるべきものであろう。
18日に31歳となり、ロシア大会は34歳で迎えることになる。頭も身体もフル回転が要求されるポジションであり、年齢を不安視する声があるのは事実だ。ただ、彼もまたサッカーは年齢ではないを体現する選手であり、益々の進化が期待される。彼にもさらに高い壁としてそびえてもらおう。それを乗り越えようとする者たちの数多い出現を願いつつ。
最後に私事ではあるが、おこがましくも好きな言葉を記しておく。遠藤や長谷部のようには到底なれやしないが、50歳を数年後に控えてわずかな距離で息切れし、1センチの段差につまずく度に、半ば自嘲気味に、半ば自らを奮い立たせるために唱える念仏だ。
『Age is just a number.』
できることなら誰かの壁となり、戦い続けるおっさんになりたいものである。もう無理か?

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